「現地調達vs持参、どちらを軸にするか」。離乳食や粉ミルクの準備で、0歳・1歳を連れてソウル旅行を決めた親がまず立ち止まるところです。
日本からまるごと持っていくのか、現地で買い足せることを当てにして荷物を減らすのか。この判断は、実際に現地で何が買えるのかが分かってからでないと決められません。
今回、現地調達側と持参側、それぞれ公式に確認できる範囲を調べました。結果は、想定していたものとは少し違う形になりました。
もくじ
結論から言うと
結論から言うと、粉ミルクは旅行日数分を日本から持参し、離乳食は持参分に加えて現地の大型マートで買い足す形が組みやすいです。
持参側は、機内持ち込みのルールも必要量の考え方も、公式情報から数字を追えます。
一方、現地調達は場所を選びます。コンビニ(GS25・CU)に粉ミルク・離乳食の棚はなく、買い足せるのは大型マート(이마트・롯데마트)やベビー用品店です(2026年9月時点)。
「着いてから買えばいい」と荷物を減らすなら、行き先を最初から大型マートに決めておくと迷いません。
持参と現地調達で分かれる点を、観点ごとに並べると次のようになります。
| 観点 | 持参 | 現地調達 |
|---|---|---|
| 粉ミルク(日本ブランド) | 日数分+1日分を持ち込む | ソウルの店頭にはない |
| 粉ミルク(韓国メーカー) | 持ち込み不要 | 大型マート・ベビー用品店で買える |
| 離乳食(パウチ・瓶) | 数日分を持ち込む | 大型マートで買い足せる |
| コンビニ(GS25・CU) | 頼らない前提で準備 | 粉ミルク・離乳食の棚なし |
コンビニ頼みは成り立たず、大型マートまで行けば韓国メーカー品を買い足せる、というのが現地の実情です。
持参で分かっていること — 機内持ち込みと必要量
まず、持参を選んだ場合に公式情報から確認できることを整理します。分かるのは「持ち込めるか」と「どれだけ必要か」の2つです。
機内持ち込みは往路・復路とも「旅程に必要な量」まで
日本発の国際線では、国土交通省航空保安対策室のQ&Aで、乳幼児が搭乗している場合の粉ミルクやジェル状フードは、搭乗する便と乗り継ぎ便の機内で必要な分量に限り持ち込みが認められると案内されています。総量については到着地までの旅程上必要な量が基準で、大量の持ち込みは認められません。
帰りの仁川発の便については、仁川空港公社の公式サイトに別の案内があります。満6歳以下の子どもを同伴する場合、ミルクや水、ジュース、液体・ジェル状の食べ物、ウェットティッシュなどは、機内で使う分量に限って持ち込みが認められると案内されています。
国土交通省のQ&Aは年齢の数値基準を示していませんが、仁川空港の案内は「満6歳以下」という基準を明記しています。往路と復路は別の当局・別の文書による案内なので、同じ基準として扱わないほうが無難です。
どちらの案内にも共通するのは、ミリリットル数の上限は書かれていないものの、大量の持ち込みは認められないという考え方です。旅程に必要な分だけという条件は、往路も復路も変わりません。

必要量は月齢の目安から逆算できる(確認できたのは一部の月齢)
持参する量を決めるときの考え方は「1回量×1日の回数×日数」です。メーカー公式の目安が出ているのは、生後1週間未満と生後7・8か月頃の2つの月齢です。
| 月齢 | 1回量の目安 | 1日の回数の目安 |
|---|---|---|
| 産後〜生後1週間 | 10〜20mL前後 | 8〜12回 |
| 生後7・8か月頃 | 200mL | 5回(うち2回は離乳食のあとでも可)+離乳食1日2回 |
出典: 森永乳業「はぐくみ」公式サイト/明治「ほほえみクラブ」公式サイト(詳しくは記事末尾の参考情報)。
それ以外の月齢は、お手元の粉ミルクのパッケージの調乳表に同じ「1回量×回数×日数」を当てはめれば、旅行日数分の見当がつきます。
たとえば生後7・8か月頃なら200mL×5回で1日1,000mLが目安です。日数を当てはめると、3泊4日なら4日分で、単純計算で4,000mL相当になります。フライトの遅延も考えて、1日分ほど多めに用意しておくと荷造りの安心感が違います。
現地調達vs持参、現地で買える場所と買えない場所
次に、現地調達側です。持参側とは対照的に、公式に確認できた材料はごく限られていました。
コンビニ大手2社(GS25・CU)には、粉ミルク・離乳食の棚がありません(2026年9月時点)。
大型マート(이마트・롯데마트)とベビー用品店なら、韓国メーカーの粉ミルクと市販の離乳食が買えます。
日本ブランドの粉ミルクは、ソウルの店頭には並びません。慣れた銘柄を切らしたくない家族は、現地調達を保険と考えないほうが安心です。
つまり「着いてから買えばいい」という前提で持参量を減らす計画は、今回確認できた材料だけでは組み立てられません。
こんな家族なら → 持参をどう組み立てるか
- 粉ミルクの銘柄にこだわりがある家族 → 日数分+1日分を持参
同じ銘柄はソウルの店頭には並ばないので、切れると困る銘柄は多めに用意したほうが安心です。
- 月齢が2つの目安表に当てはまらない家族 → パッケージの調乳表で計算
お使いの粉ミルクの調乳表に「1回量×回数×日数」を当てはめれば、旅行日数分の見当がつきます。
- 荷物を減らしたい家族 → 現地調達ではなく持ち込み配分の調整で
持ち込みの上限は数値ではなく「旅程に必要な量」なので、預け荷物と機内持ち込みの配分を調整する余地はあります。現地調達をあてにした減量は避けたほうがよさそうです。

まとめ
現地調達vs持参で迷ったら、粉ミルクは持参、離乳食は持参+大型マートで買い足し、が組みやすい形です。機内持ち込みは往路・復路とも「旅程に必要な量」まで認められていて、必要量も公式の目安から逆算できます。
出発前に、お使いの粉ミルクのパッケージの調乳表で旅行日数分を計算し、機内持ち込み分と預け荷物分を分けておくと荷造りに迷いません。
コンビニで具体的に何が買えるかの早見表と、0歳・1歳のための持ち物リストも、このシリーズで別に整理しています。
無理のない荷造りで、良い旅を。
参考にした公式情報
持ち込みルールと必要量の目安は、次の公式情報をもとにしています。
- 国土交通省航空保安対策室 国際線の航空機内への液体物持込制限について(Q&A)(日本語)
- 仁川空港公社公式サイト 制限物品(韓国語)
- 森永乳業「はぐくみ」公式サイト 新生児のミルク量の目安は?(日本語)
- 明治「ほほえみクラブ」公式サイト(日本語)
この記事を書いた人
ソウルママ・キム — ソウル在住のワーママ。2歳の子を育てながら、日本のママたちに向けて授乳室・ベビーカー・離乳食のリアルな情報を届けています。 このブログでは、ソウルでの暮らしと公式情報を確かめたうえで書いています。



