「子どもの分のeSIMも買うべきか」。韓国旅行を決めた子連れの親が、通信の準備で最初に迷うところです。 子連れは何回線あれば足りるのか、数え方は端末の種類で決まります。
もくじ
結論から言うと
親が2人なら、eSIMは2回線です。自分のスマホを持たない2歳の子どもは、0回線で足ります。
子どもの動画用タブレットは、親のスマホのテザリングにつなぎます。子どもの端末ごとに回線を契約する必要はなく、親のスマホのテザリングが一般的です(Cellesim、2026年6月)。
ただし、iPadを自分でeSIMにしたい場合は、Wi-Fi + Cellularモデルだけが対象です。この条件を先に知っておくと、買ってから使えなかったという失敗を避けられます。
子連れは何回線?親2人と2歳の数え方
eSIMは1つのQRコードにつき、1台にしか登録できません。端末ごとに、独立したeSIMが要ります。 そこで、家族の端末を「自分でeSIMを持つ端末」と「つなぐだけの端末」に分けて数えます。

| 端末 | eSIM | つなぎ方 |
|---|---|---|
| 親のスマホ(2台) | 各1回線、計2回線 | 各自のeSIMでつながる |
| 2歳の子ども(スマホなし) | 0回線 | 端末を持たないため不要 |
| Wi-Fi専用のiPad | 入れられない | 親のスマホのテザリングに接続 |
| Wi-Fi + CellularのiPad | 入れられる | 自前のeSIM、または親のテザリング |
| 自分のスマホを持つ年齢の子 | 個別のeSIM | 無制限プランでのテザリングも選べる |
よくある折衷案は、大人は各自のeSIMを持ち、子どもや祖父母はホットスポット共有でつなぐ形です(Jetboy、2026年6月更新)。 2歳連れなら、親2人が1回線ずつ持ち、子どもの端末だけテザリングにする形が、いちばん手間が少なくなります。
親のどちらか1台だけにeSIMを入れる運用もできます。ただし、その1台に家族全員の通信が集まるので、次に書く弱点がそのまま全員に響きます。 別行動をする予定があるなら、2人とも自分のeSIMを持つほうが安心です。
iPhoneとiPadでeSIMが入る端末
手持ちの端末がeSIMに対応しているかは、買う前に見分けられます。ダイヤル画面で「*#06#」と入力して「EID」が表示されれば、eSIM対応です。
iPhoneは、iPhone XS・XS Max・XR以降(SE 第3世代を含む)がeSIMに対応しています。対応モデルは、2つのeSIMを同時に有効にできます(Apple)。
日本で買ったiPhone 17シリーズ(17・17e・17 Pro・17 Pro Max)とiPhone Airは、eSIM専用です。物理SIMを差し替える運用はできないので、旅行用の回線もeSIMで入れることになります(Apple、2026年10月時点)。
iPadは、eSIMを入れられるのがWi-Fi + Cellularモデルだけです。Wi-Fi専用モデルにはeSIMが入りません。
- eSIM専用:iPad Pro 13/11インチ(M4・M5)、iPad Air 13/11インチ(M2・M3・M4)、iPad(A16)、iPad mini(A17 Pro)です
- eSIMとnano-SIMの両対応:iPad Pro 12.9インチ(第3〜6世代)、iPad Pro 11インチ(第1〜4世代)、iPad Air(第3〜5世代)、iPad(第7世代以降)、iPad mini(第5・6世代)です
iPadでは、通信事業者の海外ローミング用eSIMも、物理SIMのローミングと同じ仕組みで使えると案内されています。現地でプランをiPad上から直接買える通信事業者もあります(Apple)。
SIMロックがかかった端末は使えません。ロック解除済みの端末が条件です(Trazy)。
テザリング運用の弱点は3つ
韓国向けの旅行用eSIMの多くは、他の端末とのインターネット共有に対応しています。データ専用で、LINEやKakaoTalkなどのアプリ通話は使えますが、通常の音声通話は含まれません(Trazyほか)。
子どもの端末をつなぐ運用には、押さえておく弱点が3つあります。
1. 親のバッテリーが減ります。 共有する側の端末は、バッテリーを消耗しやすくなります。ベビーカーに乗せて移動する日は、モバイルバッテリーを親のバッグに入れておくと、夕方の地図アプリが落ちません。
2. 圏外に出ると全員がつながらなくなります。 共有元が電波の範囲外に入ると、つないでいた端末も一斉に通信できなくなります。子どもの動画も、親の地図アプリも、同時に止まるということです。
3. 消費量が2倍以上になります。 テザリングのデータ消費は、各端末を単体で使った合計の2倍以上になることがあります(Cellesim)。次の章のGB数は、この分を見込んで選びます。
iPhoneのインターネット共有で何台までつなげるかは、契約している通信事業者とiPhoneの機種で変わります。追加料金がかかる場合もあります(Apple)。台数が多い家族ほど、この条件が効いてきます。
使わない時間は共有をオフにしておくと、余計な通信とバッテリー消費を避けられます(Apple)。
親のスマホが使えなくなった場合に備えて、家族の誰かが別のeSIMを持つか、予備のWi-Fiルーターを用意する方法もあります(Cellesim)。
データ量は何GBにするか
目安は、使い方で決まります。3泊4日で親が地図検索と連絡を中心に使うなら、5GBで足ります(Cellesim)。
1日あたりで見ると、300MBから2GBが目安です。1週間なら、軽い使い方で5GB、多く使うなら20GBまたは7日間無制限です(Simbye、2026年8月)。
| 使い方 | 目安 |
|---|---|
| 地図・連絡が中心(3泊4日・親) | 5GB |
| 1日あたり | 300MB〜2GB |
| 1週間・軽い使用 | 5GB |
| 1週間・多い使用 | 20GB、または7日間無制限 |
| 地図アプリの閲覧 | 1時間あたり約0.05GB |
| 動画配信(Disney+) | 1時間あたり約0.7GB(標準画質)〜約3GB(高画質) |
子どもが動画やゲームを使うなら、無制限が候補になります。Disney+の例では1時間あたり0.7GB〜3GBの幅があるので、毎日1時間・4日と仮定して試算すると、約3〜12GBです。
5GBは、親が地図と連絡に使う分の目安です。そこに子どもの動画分が上乗せされるので、子どもの端末をつなぐ家族は、5GBでは足りなくなります。テザリングでは、消費がさらに増えることもあります。
ただし、無制限プランにも公平利用ポリシー(FUP)があり、一定量を超えると速度が制限されます。無制限でもテザリングができない、または制限がつく商品もあります(Cellesim)。
移動中に動画を流す時間が長いなら無制限、移動中は絵本や歌で乗り切るなら5GB前後が目安です。この線引きで選ぶと、買いすぎも足りなさも防げます。
出発前にやること
eSIMは、出発前にQRコードを読み込んでおき、韓国に着いてから有効化します。到着後は、データローミングをオンにします(Simbye)。 Klookの利用者レビューにも、日本出国前にQRコードを読み込んでおき、着陸後に回線をオンにしたという記述があります。
順番は次のとおりです。
- 手持ちの端末で「*#06#」を入力し、EIDが出るかを見ます
- SIMロック解除済みかを見ます
- 親2台分のeSIMを、1つのQRコードにつき1台で用意します
- Wi-Fi専用iPadは、eSIMではなくテザリングで使う前提にします
- 出発前にQRコードを読み込み、韓国に着いたら有効化とデータローミングをオンにします
空港に着いた直後は、荷物と子どもで手がふさがります。QRコードの読み込みまでは出発前の夜に済ませておくと、着陸後は有効化とデータローミングのオンだけで済みます。
まとめ
子連れの韓国eSIMは、親2人で2回線、スマホを持たない2歳は0回線です。子どもの端末は、親のスマホのテザリングにつなぎます。
iPadを自前の回線にしたいなら、Wi-Fi + Cellularモデルであることが前提です。データ量は、親だけなら3泊4日で5GB前後、子どもが動画を見るなら無制限を軸に選びます。
出発前にやることは、EIDの表示、SIMロック解除の確認、QRコードの読み込みの3つが軸になります。次回は、eSIMとポケットWi-Fiのどちらを選ぶかを比べます。
通信の準備が済めば、着陸後の最初の数分が、ぐっと落ち着きます。
参考にした公式情報
- Apple サポート iPhoneでデュアルSIMまたはeSIMを使う(日本語)
- Apple サポート iPhoneとiPadのSIMサイズとeSIM対応(日本語)
- Apple Support Use eSIM while traveling internationally with your iPad(英語)
- Apple Support Personal Hotspot(英語)
参考にした二次情報
- Simbye Best eSIM for South Korea 2026(日本語、2026年8月)
- Trazy Korea Daily Data Only Travel eSIM
- Cellesim 3泊4日の韓国旅行、eSIMは無制限?5GB?賢い家族のデータ選び(日本語、2026年6月)
- Jetboy Japan eSIM for Families & Groups(英語、2026年6月)
この記事を書いた人
ソウルママ・キム — ソウル在住のワーママ。2歳の子を育てながら、日本のママたちに向けて授乳室・ベビーカー・離乳食のリアルな情報を届けています。 このブログでは、ソウルでの暮らしと公式情報を確かめたうえで書いています。



