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韓国の育児グッズ事情 日本と違う4つのポイント

韓国の育児グッズ事情を日本と比べる、ベビーカーと哺乳瓶消毒器のイメージ

日本のベビー用品の感覚で韓国の売り場やネットを見て、何を検索すればいいのか戸惑っていませんか。韓国の育児グッズ事情は、日本と比べると差が出る場面が4つあります。

ベビーカーの呼び名、買う場所、定番の品目、そして国の仕組みです。どれも「どちらが優れているか」ではなく、「売り方と使い方が違う」という話として整理しました。数字は、いつの調査なのかがわかるように書いています。

もくじ
  1. 結論から言うと
  2. 違い1 ベビーカーは3区分で、値札は100万ウォン超が並ぶ
  3. 違い2 買う場所はネットが中心 — 韓国の育児グッズ事情
  4. 違い3 定番の品目は消毒器と授乳シート
  5. 違い4 国と自治体の仕組み — KC認証・バウチャー・レンタル
  6. こんな家族なら → これ
  7. まとめ
  8. 参考にした公式情報

結論から言うと

日本の感覚で探すなら、ベビーカーは「デラックス型・折衷型・携帯型」、買い物は「ネット中心」、消毒器は「UV式」と頭を切り替えておくと探しやすくなります。

  • ベビーカーは3区分で、人気1位のブガブーは3区分すべてで親の投票1位です(2025年の調査)
  • 日本のアカチャンホンポや西松屋のような大型専門店は目立たず、クーパンなどのネット通販が買い物の中心です
  • 哺乳瓶消毒器は専用のUV式、授乳まわりは授乳クッションではなく授乳シートが定番です
  • 13歳未満の子ども用製品のKC認証、初回バウチャー、ソウル市の無料レンタルなど、国と自治体の仕組みがあります

6歳未満のチャイルドシート義務だけは、韓国も日本も同じ年齢基準です。

(2026年9月時点、1,000ウォン≒110円)

違い1 ベビーカーは3区分で、値札は100万ウォン超が並ぶ

日本のベビーカーは、A型・B型・AB型で選びます。A型は生後1か月頃から使えてリクライニングが150度以上、B型はひとりでお座りできる生後7か月頃から使う軽量タイプです。

AB型はSG基準ではA型の扱いで、多くは生後48か月(4歳)頃までが対象です。

韓国は3区分で、数の上では日本と同じです。ただし切り口が違います。韓国は車輪の大きさ、フレームの頑丈さ、重さといった作りで呼び分け、月齢は目安として添えられます。

  • デラックス型(디럭스) — 車輪が大きくフレームが頑丈で、衝撃吸収がよく安定します。新生児から1歳前後までが目安で、重く大きいため、車での移動や階段では扱いにくいタイプです
  • 折衷型(절충형) — デラックス型より軽く、携帯型より安定した中間の位置づけで、生後6か月以上が目安です
  • 携帯型(휴대용) — 最も軽く、簡単に畳めます。旅行や短距離の移動向きです
韓国のベビーカー3区分、デラックス型・折衷型・携帯型の使い分けを示した図

人気ブランドの調査もあります。ベビーニュースが2025年6月から7月にかけて親3,577人に聞いた調査で、ブガブー(부가부)はデラックス型68%、折衷型62%、携帯型59%で1位でした。

2021年から5年連続でベビーカー部門1位です。デラックス型の2位はオイスター(Oyster)で13%でした。これは親のブランド選好の投票であって、売上シェアではありません。

値札も目を引きます。2024年5月に江南(カンナム/강남)のCOEXで開かれたベビーフェアには、120万ウォン(約13万2千円)や180万ウォン(約19万8千円)の値札が並んでいました。

ドイツブランドのプレミアムベビーカーには、270万ウォン台(約29万7千円)もあります。100万ウォン超が珍しくない水準だと、2024年のKBの考え方の記事も伝えています。

高い買い物になるぶん、中古で回す家庭も少なくありません。2020年の調査(36か月以下の子の親500人)では、ベビーカーの中古取引を経験した人が33.8%でした。古い調査ですが、高額品を新品だけで揃えない親が一定数いることは読み取れます。

違い2 買う場所はネットが中心 — 韓国の育児グッズ事情

韓国には、アカチャンホンポや西松屋のような大型チェーンがあまりなく、ベビーハウス(베이비하우스)という店舗がある程度です。買い物の中心はネットに移っています。

ジェトロの2023年11月の報告書は、購入チャネルを次のように挙げています。

  • 百貨店(高級化が進んでいます)
  • ベビー用品専門店、大型スーパー、倉庫型ディスカウント
  • オープンマーケットや総合モール、メーカー直営モール
  • ベビー専用のオンラインモール、TVショッピング
  • 個人輸入のEC(急成長)

数字にも表れています。統計庁のデータを引いたKBの考え方(2024年8月)によると、児童・乳幼児用品のオンライン取引額は2023年に5兆2,330億ウォンで、2018年の3兆6,000億ウォンから約45%増えました。

ジェトロによれば、市場全体も2010年の1兆3,400億ウォンから2020年には4兆ウォンへ広がっています。少子化でも「子どもへの集中投資」で拡大している、という分析です。

クーパン(쿠팡)で商品名を検索するとブログや口コミが多数出てきて、商品によっては当日から翌日に届くと、2024年のブログは書いています。

ネットで買うときは、口コミを読んで選び、早ければ翌日に受け取ることもできます。

違い3 定番の品目は消毒器と授乳シート

売れ筋の品目にも違いが出ます。ベビーニュースの2025年の調査で、部門別の1位は次の通りです(親の投票)。

品目1位ブランド得票率
哺乳瓶消毒器ユパン(유팡)69%
搾乳機スペクトラ(스펙트라)55%
おしりふきベベスプ(베베숲)73%
離乳食ベベクック(베베쿡)57%
哺乳瓶ダブルハート(더블하트)51%
粉ミルクアプタミル(압타밀)35%
おむつパンパース(Pampers)36%
布おむつバンブーベベ(밤부베베)77%
チャイルドシート(プレミアム)ブライテックス(브라이텍스)48%

日本と見比べて差がはっきりするのは、次の2つです。

哺乳瓶消毒器。 日本の除菌はスチーム、つけ置き、電子レンジが主流です。韓国ではUV方式の除菌乾燥器が定番で、コンセントにつなぐだけで自動で除菌と乾燥まで進みます。

1位のユパンは69%の得票でした。2025年3月の日本語ブログが、この違いを紹介しています。

授乳シート。 日本では授乳クッションが主流ですが、韓国では授乳シートが「国民の育児アイテム」と呼ばれるほど人気です。体勢を調整して吐き戻しを減らす道具として使われています。

そのほか、耐熱強化ガラス製のベビー食器が好まれ、キャラクターとのコラボで差別化する商品が多いと、ジェトロは伝えています。利便性を重視した製品の例としては、ベビーブレッツァの自動粉ミルクメーカーが27万9,000ウォン(約3万700円)です。

違い4 国と自治体の仕組み — KC認証・バウチャー・レンタル

4つ目は、モノそのものではなく仕組みです。バウチャーとレンタルは、韓国の親向けの制度として紹介します。

KC認証。 ジェトロの報告書によると、13歳未満の子ども用製品にはKC認証が必要です。区分は3つあります。

  • 安全認証(遊具・チャイルドシートなど。試験と工場審査)
  • 安全確認(ベビーカー・おもちゃなど16品目。試験と書類検討)
  • 供給者適合性確認(子ども用メガネ・家具など14品目。自社試験で可)

チャイルドシート。 韓国は道路交通法第50条で6歳未満は必須、過料は20万ウォン以下で、科されるのは運転者です。日本も道路交通法第71条の3第3項で、6歳未満の幼児にはチャイルドシートの使用が義務づけられています(警察庁)。年齢基準は同じです。

韓国の出産準備物ガイドには、退院時にチャイルドシートを用意するとあります(k-health、2025年11月)。

初回バウチャー(첫만남이용권)。 韓国の親向けの出産支援で、2026年7月時点の解説では、第1子に200万ウォン(約22万円)、第2子以降に300万ウォン(約33万円)が国民幸福カードにポイントとして入ります。

使用期限は出生日から2年です。産後ケア施設、育児用品、オンラインショップ、病院、薬局で使え、遊興施設・カジノ・免税店では使えません。

ソウル市の育児用品レンタル。 ソウル市育児総合支援センターは、百日・トルの膳、哺乳瓶消毒器、粉ミルクの調乳機、搾乳機、新生児ベッド、新生児用チャイルドシート、抱っこ紐、バウンサーなどを貸し出しています。期間は最大3か月、1回1点です(百日・トルの膳は最大10日)。

区によって条件は違います。瑞草区(ソチョグ/서초구)の育児総合支援センターは最大2点を2〜6か月借りられ、貸出料は定価の30%(初回)、20%、10%と下がります(2026年9月時点)。

韓国の育児支援の流れ、初回バウチャー・KC認証・区のレンタルを並べた図

韓国の親向けの制度として、高い消毒器や調乳機を買う前に区のレンタルで試せる仕組みがあります。

こんな家族なら → これ

  • 日本のA型・B型で探している → 「デラックス型・折衷型・携帯型」で検索

新生児から使うならデラックス型、生後6か月以降なら折衷型と、月齢で読み替えられます。旅行や短距離なら携帯型です。

  • 韓国の育児支援の仕組みを知りたい → 初回バウチャーと区のレンタル

韓国の親向けの制度で、初回バウチャーは育児用品にも使え、ソウル市や区のレンタルには消毒器や調乳機の貸出があります。

  • 車の移動が話題になっている → チャイルドシートは日本と同じ6歳未満

出産準備物ガイドには、退院時にチャイルドシートを用意するとあります。年齢の基準は日本と同じです。

まとめ

日本と韓国のベビー用品は、良し悪しではなく売り方と使い方が違います。ベビーカーは3区分で高級ラインは100万ウォン超、買い物はネット中心、消毒器はUV式、授乳まわりは授乳シートです。仕組みとしては、KC認証、初回バウチャー、区のレンタルが揃っています。

韓国のベビー用品を探すときは、デラックス型・折衷型・携帯型、UV式消毒器といった韓国での呼び名で検索すると、売り場でもネットでも迷いにくくなります。

ベビーカーで実際に街を歩く旅を考えているなら、歩道の段差の話が次に役立ちます。

売り場が違えば、選ぶ基準も少し変わります。

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参考にした公式情報

ブランド人気の数字の出典です。

この記事を書いた人

ソウルママ・キム — ソウル在住のワーママ。2歳の子を育てながら、日本のママたちに向けて授乳室・ベビーカー・離乳食のリアルな情報を届けています。 このブログでは、ソウルでの暮らしと公式情報を確かめたうえで書いています。

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